Vue Fes Japan 2024
(OGP 画像)
なお、先週 16 日にも kazupon 氏より、今回の Vue Fes Japan 2024 全体のふりかえりについて 寄稿 されています。
Vue Fes Japan 2024 ウェブサイトについて
毎度お世話になっている Nuxt、今年も選定させていただきました。
今年は、比較的大きなエラーに遭遇することもなく、無難に Web サイトを運用してこれた点は素直に安堵でございます。
設計・実装スケジュールについても、8 月のお盆を前に大半のタスクが消化され、当初設定されていた早割チケットの販売期間終了 (8 月 25 日) のタイミングまでにそれらのリリースも遂げることができました。
これについても、下記 2 点の根拠が最終的な成果として結びついているものと考えています。
- セクションごとに feature フラグを準備、適宜公開したいタイミングでそのフラグを開放
- スピーカーやスポンサーのデータを更新する際、各社いっぺんに情報が上がってくる訳では無いことを考慮したデータベース設計
ただし、結果だけを見れば全く問題無いように考えることも可能になりますが、裏では「リード」してきた自身自ら設計・実装を巻き取る場面も多く、必ずしも順風満帆にチームを運営してきたと言える状況では決して無かったことは言わせてください。
なお、今回の記事では、これまで 3 年間 Vue Fes Japan の Web サイトチームをリードしてきて、そのふりかえりの話を中心に、書かせていただきたく考えております。
(3 年間のうちとりわけ印象に残ったネームカード)
3 年間でコントリビュートいただきました皆さま (およそ 40 名弱) には、改めて感謝申し上げます。
- Vue Fes Japan 2024 のべ 15 名
- Vue Fes Japan 2023 のべ 17 名
- Vue Fes Japan Online 2022 のべ 7 名
色々と好きにやらせてもらっていた 3 年間
Nuxt 3 正式リリースを控えた 2022 年の秋以降、漸く腰を据えて開発できる状態となり、保守的な姿勢で居続けるのは非常に勿体ありません。そこで 3 年間共通して基本的には、思い切って挑戦することをモットーに行動させていただきました。
そんな中今年 2024 年の 1 年間を、個人的には最後にもう一度、自身の野望を叶えさせてください、という気持ちの下で入らせていただきました。
実際、叶えたい野望とはいったい何だったのか。
今年の Vue Fes Japan 2024 では、来年以降のウェブサイトチームの負荷を軽減させるため、モノレポにて運用することが挙げられます。
それについて深く話せば、Web サイトチームのスコープが年々拡大している背景を認識する必要があります。
率直に、この 3 年間で Web サイトチームのスコープは拡大しています。
(2022 年)
- スピーカー・詳細ページ
- イベント企画
- タイムテーブル
- スポンサー・詳細ページ
- チケット
- ストア
(2023 年)
- 2022 年のスコープ
- 関連イベント
- ネームカード
(2024 年)
- 2023 年のスコープ
- シェア URL・シェア URL 集
- ジョブボード
- デザインシステム
まず前提として、この 3 年間はコロナ禍からの原状復帰として、リモートから出社への回帰が要素として大きいのでは無いでしょうか。
幸い、自身は引き続きリモートの身として、おしごと させていただいていますが、昨年から今年にかけ途中離脱社が多かったのもそれが大きいような気がしています。
そんな背景が存在しながらも、年々ウェブサイトチームのスコープは、みるみるうちに倍々で増大していきました。
こうしたスコープの拡大は、界隈におけるトレンドの捕捉があります。
Vite Conf など、海外のカンファレンスでは、一目で見てカッコ良いネームカードを提供しています。
シンプルに日本のカンファレンスで、こうしたネームカードが提供されていることは、一切耳にしたことがありません。これに自身は惹かれました。
そして、ネームカードの照合作業にチケットの購入情報を紐付ける際、お世話になっていたのが、当時走りのきっかけを見せていた Supabase になります。
もともと、自身の手元で Supabase をおさわりさせていただくことがありました。
そんな中 Flutter 日本ユーザーグループ (Flutter Meetup Osaka) 主催の下、Flutter アプリ上で Supabase のデータベースを利用しチャットアプリを制作するという ハンズオン を企画させていただく機会がありました。
このハンズオン企画ではまず、アプリのチャットのフォームから入力されるコメントをテーブルへ保存できるようにするため、データベースの設計を進めます。
そしてアプリ内で認証プロバイダーによる基盤を前提に構築しつつ、チャットの入力、タイムラインの反映を実装します。
このハンズオン企画を通して、自身にとって Supabase は「推し」の存在となりました。
その根拠は、主に以下へ示す通りではと考えています。
- SQL (PostgreSQL) を使用しつつ堅牢な設計を実現できること
- 管理画面の SQL editor で直感的に操作できること
- フロントエンド側で実装の量が少ないこと
- (Dart のライブラリには無い点として) TypeScript を使用する上では型定義を自動生成できること
そんな Supabase について、今年 2024 年は思い切り振り切って、大半のデータ管理でお世話になることを決断させてもらいました。
その決断の裏に、FigJam 上で設計の下ごしらえを想像しながら、下に示す 2 点が実現させられることを実際に具現化できたことが挙げられます。
- ネームカードにおける購入情報の紐付けの自動化
- 自作 CMS としてのデータ管理の迅速化
率直に前者は RPA の、後者は CMS の範疇にに入ります。
手動で購入情報と紐付ける、逐一スピーカーやスポンサーの情報を更新・コミットするなど、面倒なタスクを低減させることができれば、スコープの拡大もある程度は無難に克服することができます。
実際、今年の Vue Fes Japan のウェブサイトチームでは、そうやってチームをリードしてきました。
ふりかえりは現在進行形です
3 年間の総括として、現在も仕様を整理させていただいております。
(ドキュメント)
(デザインシステム)
最終的な着地が判明しましたら、また当ブログよりご報告させていただければと考えております。
最後に
というわけで一昨年、昨年に続き 3 年連続、ウェブサイトチームのひとりとして、公式ウェブサイトでさまざまなことにチャレンジさせていただいておりました。
中でも、今年は来年以降のウェブサイトチームの負荷を軽減するために、デザインシステム の構築やネームカードの裏側における照合処理の自動化など、仕組みの効率化に向けて動いてきました。
なおすでに、来年に向け Vue Fes Japan 2025 の活動が水面下では動き始めており、自身は引き続きウェブサイトチームのひとりとして、今年の「資産」を飛躍させる予定で考えていますが、そのリードの役割については現時点で決まっておりません。
ただここだけの話、今年 6 月半ばや、全体ふりかえり (自身は別カンファレンスの都合で参加できなかったので、話題に上っていないかもしれない) においても、これまで進めてきたウェブサイトの設計や実装を外注に振り切るといった説が再燃している (たいへん由々しき事態の) ようです。
正直、それで行くぞという話は一切ありませんが、最悪の場合はコアスタッフ離脱も厭わない覚悟で考えております。
ちょっと変な感じでこの記事を締めてしまいましたが、来年のウェブサイトに携わってみたいという方がいらっしゃれば、ご気軽に (DM など) お声がけください。
年明け 17 日、ローカルの Vue.js コミュニティ v-kansai も予定しているので、こちらもぜひ。